what's is 地下労働  2

他の学部なら、他の大学ならと何度思ったかわからない

だが自尊心はそれを許さなかった

2年も浪人して、と言われるのが嫌でランクを下げることもできなかった

ただただ理想と現実のギャップが埋まらない毎日が辛くて8月の東大即応opの結果を見て以来受験勉強を半ば放棄した

 

二浪して迎えた2次試験

もはや合格することを放棄した受験生が一人キャンパスを歩く

2年前必ず大学受験にリベンジするとを誓ったはずなのに、仲間と再会することだけを楽しみにして過ごしてきた日々は無に帰した

 

試験時間はただただぼーっとしていた

もう問題を見るのも嫌になっていた

この先どうするのか見当もつかなかった

周りは青春を捧げて勉強に打ち込んできたであろう猛者たちが、必死に問題と向き合っていた

どこで差がついたんだろう、どうして自分はこんな人間になってしまったんだろうと何度も思った

気がつけば試験は終わっていた

 

家につく

 

母に報告をする

 

 

「ごめん、やっぱりダメだったわwww難しすぎて試験中自分より年上の人探してたわーーww」

 

深刻な顔で言ったらきっと母も俺も泣いてしまう、そんな気がして空元気で伝え、何か言いたげな母をよそに部屋に引きこもる

 

これからどうしよう

もう一年?

いやいやそれはないだろwww

じゃあどうする?

私立の後期試験でも受けるか?

いやいやそんな体力残ってねぇよ、もうペンも持ちたくないよ

今ならセンター試験の得点だけで入れる入試もあるらしいぞ!まだ間に合うぞ!!

お前の点数ならそこそこいいとこ行けるぞ!!わんちゃんあるで!!!

それで入ってどんな顔でキャンパスライフ過ごせばいいんだよwwてかそこ一浪の時にご(ゲフンゲフン

じゃあフリーターで生きていくのか???

それしかなさそうかな。気が向いたらまた大学受験でもするかぁ。はぁ、2年も何してんだろうかね俺は...

 

そして一通のメールが来る

「久しぶり

俺もダメだったわ

 

だから俺大原いくよ

 

 

!!!!!!!??????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回3話

「二浪、大原に入る」